大手のガスプラント検査会社さんは合同企業説明会等に参加されてると聞いたことありますがそればかりではないと思いますのでどうやって見つけたの?!どういった経緯でこのガスプラントの検査業界へ来たの?!とちょっと興味があります。
私は父と兄が割と老舗の部類の検査会社で勤めており、高卒で夢果てた後に20歳で入りました。
目標を定めコンスタントに資格を取得し実務の方でも自分から進んでやってきた、と自分で振りかえってもそう感じます。私えらいですね(笑)
入社1年目や転職組の方へ、
これやっておいてよかった!とかここまで目指せればいいね!
という私なりのロードマップをまとめ、未来ある検査員の方にお伝えしたいと思います。
では1つめいきましょう。
高圧ガスの国家資格の中で
高圧ガス製造保安責任者という国家資格があります。
まずこれを狙っていきましょう。
内容は学識・保安管理技術・法令の3科目。
国家試験が毎年11月にあります。
ということは4月に入って7か月ありますから勉強する時間としても十分確保できますよね。
社内でLPガスも検査範囲であるならば丙種化学の内の液化石油ガスの方、通称【液石丙化】を。
一般高圧ガスしかないのであれば特別試験科目の方、通称【特別丙化】を受けるといいです。
LPガスは高圧ガスの中でも、2MPa程度の高圧、可燃性ガス、液化ガス、そして何よりも身近にあるので設備数も多く関わることも多いです。
可燃性というものをLPガスで経験しておくと、水素などこれから増えてくるであろうガス種にも怖いながらでも突っ込んでいける覚悟は持てます。
なので僕はLPガスプラントの検査は高圧ガスプラントの検査の基本になると考えています。
だからまずはここから。
7か月勉強していきましょう。
ここで得た知識は検査員である限り生涯役に立つと考えています。
協会で講習を受けて試験をパスすると一部科目免除制度も利用できるのでそちらを利用してもいいですね。
ただこれだけは自分で勉強して国家資格一発合格を狙った方がいいです。
自信にもなるし、何よりも知識が深まります。
まだ頭が柔らかいあなたならきっと大丈夫。
また高圧ガス保安協会の認定制度における認定検査会社の場合ですと、検査責任者になれるC種検査員を成る為の必須資格でもあります。
いずれ取るなら早い方がいいのです。
2つめ。
酸欠作業主任者です。
こちらは酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習を受け修了試験をパスするともらえます。学科2日、実技1日の計3日間の講習になります。
特別教育もありますが、この仕事は主任者に選任される可能性が高いのでここは技能講習に行っておきましょう。
そして、とてもよく使います。
この資格がないとタンク内に入れませんので仕事になりません。
入らなくても、知識がないと作業を依頼するにしても危険かどうかの判断が出来ない可能性がある。
準備するものもわからない、という状況になります。
何よりも、知識がないと舐められます。
得ておいて間違いない。
そして、3つめ。
非破壊検査資格です。
日本非破壊検査協会(JSNDI)の試験は9月、3月の年2回。
日本エルピーガスプラント協会(JLPA)で受けると現在は年4回開催しています。
資格の権威性はJSNDI>JLPAになります。
教育を受けた時間が必要になります。一度社内で聞いてみてください。
超音波厚さ測定、磁粉探傷、浸透探傷の技術者資格が取れるとB種検査員を目指せます。
3つの資格取得後、貯槽開放検査で非破壊検査の実績を3本つくると申請後B種検査員になれます。
非破壊検査の仕事をし始めると結局のところ合否判定をしないといけなくなるので合否判定が出来ないレベル1でなく判定が出来るレベル2を最初から目指した方がいいです。手始めにレベル1を。。。とかいう考えは正直必要ありません。
非破壊検査資格に関していえば2,3年までで取得できればいいです。
もしくはJLPAで3つまとめて取得しておいて、JSNDIの方で3年にかけて取得する。
なぜかというと資格更新が10年毎にあるので3つまとめて更新が来ると10年後が大変になるから、というのが理由です。
また、一般的な解釈では【ガスに関連する非破壊検査】においてはLPガスでも一般高圧ガスでもJLPA資格で問題ないです。
ただし、お客様からはJSNDI資格を要求される場合があることは覚えておきましょう。
以上、3つになります。
この後何を目指すかはあなた次第です。
これを読んだあなたといつかどこかでお会いできる日を楽しみにしています。
その時は検査業界の未来について語り合いたいですね。
共に未来へ進んでいきましょう!