こちらの投稿の続きです。主観を含めた内容ですので、番外編とさせていただきます。
今回は私が伝えたいことです。
同業の大手さんの話を聞いていると、所属事業所の長がどんな方になるかで離職率がものすごいことになるようです。
ある人が長の在任中では中堅どころやベテラン、育ってきた若手も含め10名以上の方が離職されました。
10名以上の離職は異常事態です。
では、なぜこのような事態になってしまうのでしょうか。考えていきます。
部下を管理する能力がない人間がそのままの状態で上に立ってしまう起こりうることです。
実際に仕事も出来たし、能力もあったし、実力もあった。
ただ、管理能力、部下を育てる能力は発揮したことがない、未知数な状態。
新規開拓して仕事のボリュームが大量に増えることはない保守的な業界であるがゆえ、毎年新人採用を行う企業もなく、平均年齢も高め。
上司に適任かどうかというよりは大した出世レースもなく年齢が来て自然と上に上がってしまったというものに近い。
そんな方が管理職になり、部下が出来た。
スポコン的にやる方、いじる方、厳しくする方。部下とのコミュニケーションには様々な方法がある。いつも同じでいいとも限らない。
部下を育てるということは部活で後輩を見るのとはまた違うものだと考えます。
部活ではどんなに厳しく嫌な先輩でも必ず引退するし、卒業が見えている。1,2年もすれば顔も見なくなる。だから耐えようと思えば耐えるし、学校というしがみつくべき対象もある。
でも会社や仕事はそうじゃないですよね?
変わりがたくさんあるし、辞めることも学校や部活に比べれば比較的容易です。
精神が壊れるほど我慢してまで続けていく必要性は必ずしもないのです。だから辞めてしまう。
ここで重要なことは、部下を壊してしまう上司の方は、別に部下を壊したくてやってるわけではない。ということ。
部下とのコミュニケーションの取り方がわからず苦しんでいる。そう考えてみるとどんなにクソムカつく上司にも少し哀れみな気持ちが生まれますよね?
だったら、学べばいいのです。
ただ、残念なことに、日本の社会人の1日の平均勉強時間は7分という事実。たった420秒。
これ、実際は0分ていう人がほとんどだと思ってます。
こうなると個人の努力に期待することは出来ない。
だったら会社で上司になる人には上司になるための、コーチングやコミュニケーションの取り方の教育を行えばいいじゃないか。と私は考えます。
無知のまま部下で試すのはもうやめましょうよ。
せめて、それらのスキルの存在を知ってからにしましょう。と言いたいのです。
でないと自身の行動や言動を照らし合わせて振り返ることもできない。失敗を次に生かせない。上司として備えるべきスキルの向上に寄与しない。
1度その教育の流れが出来てしまえば、それ以降は上層部もそれらのスキルを会得しているはずですから、新人管理職の指導も出来るし相談事にも乗れるということが出来てくるはずなのです。
管理職が生き生きとしていれば部下も生き生きとしているはずで、社内全体の雰囲気が当然よくなります。そんな会社はきっと業績も上向くはずです。
リスキリングが叫ばれていますが、何もITに強くなることばかりがリスキリングとは私は考えません。
コーチングやコミュニケーションを学ぶことも立派なリスキリングで、これらを学ぶこともやっていった方がきっとみんなが幸せになれるはずなんです。
迷える上司の方に届くことを願っています。